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骨粗しょう症

 骨粗鬆症の治療について院内勉強会がありました。

 

65歳を過ぎると「いつのまにか骨折」のリスクは急に高くなります。

◻︎ 最近背中が曲がってきた

◻︎背が縮んだ気がする

◻︎腰が痛い

こちらにチェックが入った方は「いつのまにか骨折」かもしれません。いくつか原因が考えられますが大きな病気が隠れている可能性があります。骨粗鬆症によって骨がスカスカになると、自分の体重に背骨が耐えきれなくなって、気づかないうちに背骨がつぶれて「いつのまにか骨折」してしまうことがあります。

 

 

骨は、

骨吸収(破骨細胞によって古い骨細胞が壊されること)

骨形成(骨芽細胞によって新しい骨細胞が造られること)

を繰り返し、古い骨を壊し新しい骨に作り替えています。骨吸収と骨形成の働きのバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回ると骨粗鬆症となり骨がもろくなります。

 

女性は60代を迎えたら要注意です。その理由は、骨の新陳代謝に女性ホルモンが大きく関わっていて、閉経を迎えるとエストロジェンが減少することで骨吸収が盛んになり、骨量は減りはじめ、加齢とともに減少が進みます。女性は誰もが骨粗鬆症になる危険性を持っているのです。

 

骨粗鬆症は治療し、骨折なく健康寿命を伸ばしていくことが重要です。今回勉強した薬剤は骨粗鬆症の治療薬である「フォルテオ」は、骨吸収を抑える作用を持ちます。皮下注射の薬剤で、毎日2年間の治療となります。手技については実際にデモ機を使用し行いましたが、とても簡単で毎日続けられそうなものでした。治療効果は◻︎骨量の量を増やす◻︎骨幅の増加◻︎骨石灰化の促進と骨形成に働くもので、骨の顕微鏡写真を見ても効果が出ていました。

 

当院でも骨密度の測定ができますので、気になる方はお気軽にお声かけ下さい。

 

 

看護師谷田部