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成長障害診療で注意したいポイント

「成長障害診療で注意したいポイント」についてWeb勉強会がありました。

低身長症は成長曲線を見たときに-2.0SD以下もしくは、年間の成長速度が-1.5SD以下で診断されます。(SD=標準偏差)

 

原因はいくつかありますが、今回は下垂体低形成による成長ホルモン分泌不全性低身長症は見逃されやすいという点について話されていました。下垂体低形成症は一過性で成長とともに改善されるケースが多いです。下垂体低形成があっても下垂体機能に異常があるとは限らず、成人になると約半数は正常化するとのことでした。 

 

その他の原因として、軟骨低形成症、激しいスポーツや美しさが求められる競技をしていることも挙げられていました。軟骨低形成症は座高が高い、おしりがでっぱたようなバランスの悪さが見られます。スポーツ活動については食事制限など行っている場合もあるため、詳しく問診をする必要があります。

 

お子さんの身長について気になることがありましたら、母子手帳等の成長曲線を持ってきて頂くと診察の際に参考になるのでぜひお持ちください。

 

今回とても難しいテーマでしたが、子育て中の私はとても興味深い内容でした。今後もスタッフ一同、勉強を続けていこうと思います。

 

事務 小林