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2型糖尿病のお薬

院内勉強会糖尿病全国WEB講演会

糖尿病治療の次の一手

 〜CGMから考えるDPP-4阻害薬とメトホルミン併用の意義〜

の勉強会に参加しました。

 

毎度のことですが「2型」糖尿病治療の次の一手と題していただきたいところです。メーカー担当者は少数派の1型糖尿病は眼中にないようです。講演されたかたは、さかんに「2型糖尿病」の治療とおっしゃっていたので、この点は納得しました。

 

現在、経口血糖降下薬は7系統が使用されておりその作用機序から

「インスリン抵抗性改善系」(ビグアナイド薬・チアゾリジン薬)

「インスリン分泌促進系」(スルホニル薬・グリニド薬・DPP-4阻害薬)

「糖吸収・排泄調整系」(α-グルコシターゼ阻害薬・SGLT2阻害薬)に大別されます。

 

一方血糖日内変動に及ぼす効果の観点から

「主に24時間の平均血糖値を抵抗させる薬剤」(ビグアナイド薬・チアゾリジン薬・スルホニル薬」

「主に血糖変動幅を縮小させる薬剤」(α-グルコシターゼ・グリニド薬)に分類

DPP-4阻害薬はこの両者の特性を備え、日常臨床においてはビグアナイド薬との併用療法が多い事が報告されているそうです。

 

その組み合わせの有効性から

ネシーナ25mgとメトホルミン500mgの合剤である『イニシンク配合錠』は

異なる作用機序、インスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両要因を改善してくれ両剤が相加的に血中GLP-1濃度を上げる作用が考えられ血糖降下作用が期待できるとあり1日1回1錠内服で簡便とのことでした。

 

有効な治療薬についてとても勉強になりました。 

 

事務 広瀬