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2型糖尿病治療薬「選択的DPP-4阻害薬/ビグアナイド系薬配合剤」

2型糖尿病治療薬「エクメット配合錠LD/HD」(以下エクメット配合錠)についての院内勉強会がありました。

 

エクメット配合錠は

①DPP-4阻害薬「ビルダグリプチン50㎎」

②ビグアナイド薬「メトホルミン塩酸塩(以下メトホルミン)LD250㎎/HD500㎎」

の両薬剤を1錠の中に含むもの(配合錠)です。

 

①DPP-4阻害薬と②ビグアナイド薬 は相乗作用があり、同時に内服することでより効果的に血糖を下げてくれます。この両薬剤の特徴を生かしながら、服薬錠数を減らし、服薬アドヒアランス向上につなげることを目的にエクメット配合錠が開発されました。

 

トマト内科では患者さんがお薬を飲みやすくなるいろいろな取り組みを行っています。

 糖尿病のお薬では食事の直前に飲まないと効果の少ない薬がいくつかあります。こうしたお薬を処方するときは他の血圧のお薬なども食事の直前に飲んでいただくことでわずらわしさを少なくしています(ほとんどのお薬は食後に飲まくてもで大丈夫なのです)。

 またエクメット配合錠のような、いくつかの種類の薬剤が1錠に含まれている配合錠を使うことで、一度に飲む錠数が減るため飲みやすくなります。トマト内科ではこのような配合錠を積極的に使っています。たとえば通常の処方では5錠となるところを、配合錠で2錠!に減らして飲んでいただいている患者さんもいらっしゃいます。

 

エクメット配合錠の含有成分である①ビルダグリプチン(商品名:エクア)は消化管ホルモンのインクレチン(食物摂取後の血糖上昇に応じて腸管から分泌され、インスリン分泌を促進させるように働くホルモン)の分解酵素であるDPP-4を阻害することによって血糖降下作用を示す薬剤です。

 

エクメット配合錠の含有成分である②メトホルミンは、肝臓での糖産生(糖新生)および消化管からの糖吸収を抑制し、末梢組織のインスリン感受性およびグルコース消費を増加させ、インスリン抵抗性を改善することによって血糖低下作用を示す薬剤です。

  

どちらの薬剤も低血糖を起こしにくいのが特徴で、患者さんに安心して飲んでいただけると感じました。

またエクメット配合錠の薬価は、2種類の薬剤が1錠にまとめられていますが、 2種類それぞれの合計よりも低い設定となっていますのでお財布にも優しいお薬だと思います。

 

(飲み方)

1回1錠

1日2回 朝と夕

飲むタイミングは食事の前か後、どちらでもかまいません。

食事をせずに飲むこともできます。

 

もし飲み忘れたら…

気がついたときに1回分を服用します。ただし、次に服用するまでの時間が近い場合は、次の服用時間に1回分を服用します(2回分を一度に服用しません)。

 

2型糖尿病の治療薬には、他にも色々な種類がありますが、どのお薬も用法用量を守って正しく服用し、併せて食事療法や運動療法を行うことで、より高い治療効果が期待できます。思わぬ副作用(嘔気、下痢・・・)で飲めなかったことや、飲み忘れでお薬が残っているなどがありましたら、受診日に毎回行う診察前のスタッフとの相談コーナーでお申し出ください。お薬の調整をいたします。採血の数字が改善しないとき、飲んでいて良くならないのか、飲めなくて良くならないかは、治療を考える上でとても大切なことです。ぜひ遠慮なくお申し出いただけるようお願いいたします。

 

薬物療法に抵抗のある患者様もいらっしゃるかと思いますが、体重減少や生活習慣の改善による血糖コントロールの改善に伴ってお薬の減量や中止が可能になる場合がありますので、生活習慣改善による治療法を含め、ご不安に思われる事などございましたら、気軽にスタッフにお声かけ下さい。

 

管理栄養士 船山