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糖尿病とCOPD


6/29(金)お昼 肺の病気COPD(シー・オー・ピィ・ディ 慢性閉塞性肺疾患)と治療薬について院内勉強会がありました。

COPDは長期間の喫煙習慣が主な原因であることから、肺の生活習慣病と言われています。

また別名タバコ病と言われるようにヘビースモーカーに多い病気で、患者さんの90%以上は喫煙者とされています。

 

国内調査では、中高年に多く発症し、70歳以上の方の6人に1人がCOPDです。このうち治療が行われているのは、たったの1割程度にとどまるようです。おそろしいことに、COPDは男性の死因の6位になっています。

 

COPDでは気管支が炎症を起こし、痰も増加し、その結果気管支の狭窄が起きています。

気管支が狭窄すると十分に息が吐ききれず、いつも肺が膨らんだ状態になります。

このため、十分に息が吸えなくなり息苦しさを感じます。

COPDの代表的な症状は息切れと慢性の咳や痰です。

 

COPDは禁煙が治療の基本です。この点は糖尿病治療と同じです。

また糖尿病の方がCOPDを発症しやすいという報告をいくつか見つけました。

 

COPD吸入剤スピオルト・レスピマットは気管支を広げ、痰の分泌を抑える作用などで症状緩和と、病気の進行を抑える吸入薬です。簡単な操作で吸入薬が噴霧されるので、吸い込むことが難しいCOPDの患者さんにとって使いやすい吸入器具のように感じました。霧状の薬液が肺の細部まで浸透しますので、5分くらいで呼吸が楽になります。息苦しさからできなかった行動が、できるようになり、活動的な生活が期待できるお薬です。

 

 「息切れと長引く咳や痰 」をお感じの方はお声掛けください。

 

看護師 日村