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尿糖と糖尿病の関係

検査紙を尿にひたし、検査紙の色の変化を見て、尿に含まれる糖の量を判断することができます。

 

血糖値が170㎎/dl程度を超えると、腎臓で糖を処理しきれなくなり、尿に糖が排泄されるようになります。このときに作られた尿は、尿糖(+)となります。糖の量が増えると尿糖2+、3+と大きくなります。

 

初期の糖尿病では食前の血糖値はあまり上がらず、食後の血糖値が上がることが知られています。初期の糖尿病では食事前の血糖値は170mg/dl未満であることが多く、そのときに作られた尿は尿糖(-)となります。

このため検診などでは、朝食を食べずに採血、採尿をするため、糖尿病であったとしても、通常は尿糖(-)です。

 

また初期の糖尿病では食後の血糖値は170mg/dl以上になることが多く、そのときに作られた尿が尿糖(+)になります。

 

血糖値やHbA1cの値から、糖尿病が疑われ再検査が勧められているとき、尿糖(-)だから糖尿病ではない、再検査をしなくていい、と考えないようにしましょう。

 

朝食を食べずに採尿し、尿糖(+)なら、重症の糖尿病の可能性があります。早期診断と治療開始が望ましいため、早めの受診をおすすめします。

 

トマト内科では、迅速検査で尿糖、血糖値、HbA1c、糖負荷検査、膵臓のインスリン分泌能力を測定します。

検査当日に糖尿病であるかどうかの判定、重症度の判定を行いお知らせします。

 

院長 増渕